※ビデオ、DVDはパイオニアLDCから発売・レンタル中
製作総指揮:マーガレット・アン・ロッシ、リー・ガンサー、製作:トム・グリフィン、ジョー・バカル、監督:ネルソン・シィン、脚本:ロン・フリードマン、音楽:ビンス・ディコラ、製作指導:ジョー・バカル、日本版総指揮:森下孝三、アニメーション制作:東映動画<東映アニメーション>、製作:マーベル・プロダクション、サンボー・プロダクション、日本語版翻訳:平田勝茂、日本語版演出:田島荘三、他
コンボイ:ピーター・カレン(玄田哲章)、ホットロディマス=ロディマスコンボイ:ジャド・ネルソン(石丸博也)、ユニクロン:オーソン・ウェルズ(鈴木瑞穂)、メガトロン=ガルバトロン:レナード・ニモイ(加藤精三)、ウルトラマグナス:ロバート・スタック(速水 奨)、レック・ガー:エリック・アイドル(石井敏郎)、スタースクリーム:クリストファー・ラッタ(鈴置洋孝)、サウンドウェーブ:(政宗一成)、アーシー:スーザン・ブルー(勝生真沙子)、チャー:ライオネル・スタンダー(阪 脩)、スプラング:(堀内賢雄)、グリムロック:(喜多川拓郎)、ブラー:(山口 健)、スパイク:(江原正士)、アイアンハイド:ピーター・カレン(速水 奨)、バンブル:(塩屋 翼)、プロール:(石井敏郎)、パーセプター:(城山知馨夫<城山 堅>)、レーザーウェーブ:(島香 裕)、サイクロナス:(稲葉 実)、スカージ:(島香 裕)、ダニエル:(田中真弓)、ウィーリー:(小宮和枝)、クリフ:(喜多川拓郎)、ブリッツウイング:(江原正士)、ブロードキャスト:(難波圭一)、シャープネル:(石井敏郎)、デバスター:(島香 裕)、マイスター:(稲葉 実)、アストロトレイン:(喜多川拓郎)、フレンジー:(城山知馨夫)、ボーンクラッシャー:(石井敏郎)、ダージ:(難波圭一)、ゴング:(稲葉 実)、スラスト:(城山知馨夫)、キックバック:(塩屋 翼)、クラニクス(石井敏郎)、アープラス:(山口 健)、スカベンジャー:(難波圭一)、スラッグ:(山口 健)、ナレーション:(政宗一成)、他
遥か昔から果てしない戦争を繰り広げている超ロボット生命体のトランスフォーマー・正義のサイバトロンと悪のデストロン軍団。
彼らサイバトロンは枯渇した母星・セイバートロンから離れ、新たなエネルギーを求める旅に出たが途中でデストロンの襲撃に遭い地球に落下・機能停止してしまう。400万年経った1985年セントヘレンス山の影響で再起動し、今度は地球を舞台に壮大な戦争を繰り広げる(TV版)。
そして2005年・トランスフォーマーの母なる星セイバートロンはデストロンに占領され、サイバトロンは月のムーンベースと地球のサイバトロンシティー・メトロフレックスを拠点に活動していた。
そんな時宇宙の果てから星を糧として生きている惑星サイズの超大型トランスフォーマー・ユニクロンが襲来。サイバトロンのリーダー・コンボイ司令官を失ったサイバトロンはウルトラマグナスを暫定リーダーに、一方コンボイと相打ちになったデストロン破壊大帝メガトロンはユニクロンの力でガルバトロンに転生。ユニクロンの弱点とするサイバトロンリーダーの証・マトリクスをめぐって新たなる戦いが始まった!!そして戦士ホットロディマスはマトリクスを受け継ぎ新総司令官ロディマスコンボイにパワーアップする・・・。
日本ではTVシリーズの合間を語るのに映画版を作るのは珍しいことだが、アメリカでは特に珍しくなく、この作品もそうだった。
だが、諸般の事情で何故か日本では公開が中止となり、タカラでは急遽合間を埋めるストーリーとしてOVA「スクランブルシティ発動編」や「コンボイが死んだ!」キャンペーンなどで穴埋めをしたが、視聴者の疑問は埋められる事はなかったようだ(笑)。それもそのはず新シリーズになったらメンバーの大半が入れ替わって主人公が変なオレンジ色になってるんだもん(笑)。
その後チャリティー上映ののち1989年にビデオ発売されやっと日の目を見たわけである(ちなみにその時のトランスフォーマーのシリーズは「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV」)。
本題に入ろう。断っておくが未公開だからといってバカにしてはいけない。それどころかアメリカでは超大作であり、メインスタッフこそTVシリーズからの移行だが、音楽が「ロッキー」のビンス・ディコラ、キャストも「オーソン先生知らぬは一生の恥」の英会話教材でおなじみ(笑)オーソン・ウェルズ(これが遺作)、メガトロン=ガルバトロンはTV版の超ベテラン声優フランク・ウェルカーに代わり、「宇宙大作戦スター・トレック」のMr.スポック(オカッパで耳のとがった宇宙人っていえばわかるかな?)で有名なレナード・ニモイが、ウルトラマグナスをかのTVシリーズ「アンタッチャブル」で主人公エリオット・ネスを演じたロバート・スタック、陽気なレック・ガーを「モンティ・パイソン」のメンバーのエリック・アイドルなどなど、日本では地味かもしれないがアメリカでは超がつく一流俳優が揃った超大作にふさわしい映画である。
日本のアニメスタッフも「星闘士星矢」や「ドラゴンボール」等の森下孝三がディレクターを、「ワンピース」の監督なども参加している。
そして日本語版のキャストだが、コンボイの玄田哲章はもちろん、キャストが変更されたメガトロンもTV同様の加藤精三が担当し、TVシリーズの雰囲気を崩す事なく作られている(レック・ガーはモンティ・パイソンの時みたく広川太一郎にやってほしかったとは友人の弁)。ビデオで今見れるのはこの「ムービー」くらいしかないが、DVDBOXでファーストシリーズと2010は発売されているので一見してみるのもいいだろう(ちなみに次シリーズの「ザ☆ヘッドマスターズ」から「トランスフォーマーZ」は完全日本製作のアニメなので好き嫌いが分かれるが)。
とにかく、こんな超大作を見逃しておくのは損、ディズニーとは違うアメリカのアニメーションをチェックしよう!(TF好きなのでひいきしすぎかもしれないけど)
なお、第1シリーズはここをチェック!
オススメ度:☆☆☆☆1/2(TVシリーズを何話か見てるのを前提に) 、評点:94点(これも同様に)