第4回:ブラック・レイン

キャスト(声優)

ニック・コンクリン:マイケル・ダグラス(小川真司)、チャーリー・ビンセント:アンディ・ガルシア(江原正士)、松本正博:高倉 健(大塚明夫)、佐藤浩史:松田優作(原語のみ)、ジョイス:ケイト・キャプショー(一城みゆ希)、大橋警視:神山 繁(神山 繁)、菅井国雄:若山富三郎(小林勝彦)、手下の男:ガッツ石松(ガッツ石松)、安岡力也<力  也>(原語のみ)、島木譲治(原語のみ)、その他:(上田敏也、小島敏彦、筈見 純、緒方賢一、亀井三郎、茶風林、立木文彦、神谷和夫、後藤 敦、大川 透、松本 大)

物語

刑事のニックとチャーリーは佐藤という犯人を日本へ護送する途中、まんまとハメられ逃げられてしまう。
日本の刑事・松本と協力して事件の解決を図るが警察は外国人に対して非協力的で数少ない理解者の松本とも意見が食い違う。
そんな中、ひったくり犯人を追いかけていったチャーリーは佐藤の罠にかかり首をはねられ殺されてしまう。ニックはチャーリーの敵討ちの為にも松本と手を組み佐藤を捕まえる決心をする・・・。

解説

今まで何度もTVで放映されてきたのだが、日本人キャストが多数でていて吹き替えの予算がかさむ、若山富三郎や松田優作は逝去している・・・など(憶測だが)の理由で今まで字幕版ばかり放映されてきた(同様のパターンは「ミスター・ベースボール」等)。
そして・・・しばらくしてやっと日本語版が作られ放映されたのだが・・・結果は珍妙な吹き替えとなってしまっていたのは言うまでも無い。
マイケル・ダグラスが小川真司、アンディ・ガルシアが江原正士はツボをついた定石キャストなのだが、肝心の日本人の主人公・高倉 健が何故か本人ではなく大塚明夫(笑)。しゃべる度にスティーブン・セガールの声が頭に浮かぶよ(笑)。まぁ健さんにギャラが払えないからとか本人の都合が合わなかったなどの理由も考えられるが、やはり見ていてどうにも笑ってしまった(余談だが昔健さんがやった「ゴルゴ13」の映画も声は山田<ルパン3世>康雄だったな)。
松田優作、力也、島木譲治は英語を喋らないので原語のまま(だから突然音質がかわって聞き取りにくい)、半分英語のヤクザの元締め(?)の若山富三郎は英語部分のみ小林勝彦が声をやっていたのだが(日本語は原語のまま)、原語と比べるとどうにも貫禄は薄かった(笑)。
そんな中で注目だったのは大橋警視の神山 繁(「ナースのお仕事」の院長といえばわかりやすいかな?)とヤクザのしたっぱのガッツ石松。何たって本人がやってるんだから(笑)。でもガッツは本人の声なのに、微妙にズレていて合っていなかったような気がするのだが、オレだけかな?(笑)
もうちょっと気合入れて作ればちゃんとしたものが出来そうだっただけに、残念だぁね。
オススメ度:☆☆☆(吹き替えの珍妙さを楽しむなら4つ星) 、評点:70点

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