※新録音版のみ、フォックス・ホームエンターテインメントからDVDが発売中
ダッチ・シェーファー:アーノルド・シュワルツェネッガー(屋良有作)、ディロン:カール・ウェザース(内海賢二)、プレデター:ケビン・ピーター・ホール(笹岡繁蔵)、アンナ:エルピディア・キャリッロ(勝生真沙子)、ポンチョ:リチャード・チャベス(山口 健)、ブレイン:ジェシー・ベンチュラ(銀河万丈)、マック:ビル・デューク(麦 人)、ビリー:ソニー・ランドハム(飯塚昭三)、ホーキンス:シェーン・ブラック(江原正士)、フィリップス将軍:R・G・アームストロング(渡部 猛)、その他(幹本雄之、斉藤 茂、藤田 昇)
ダッチ・シェイファー:アーノルド・シュワルツェネッガー(玄田哲章)、ディロン:カール・ウェザース(菅生隆之)、プレデター:ケビン・ピーター・ホール(大友龍三郎)、アンナ:エルピディア・キャリッロ(塩田朋子)、ポンチョ:リチャード・チャベス(大塚芳忠)、ブレイン:ジェシー・ベンチュラ(青野 武)、マック:ビル・デューク(麦 人)、ビリー:ソニー・ランドハム(大友龍三郎)、ホーキンス:シェーン・ブラック(神谷和夫)、フィリップス将軍:R・G・アームストロング(加藤精三)、その他(田中正彦、幹本雄之)
南米のジャングルで拿捕された大臣救出の任を受けたダッチ・シェーファー達のコマンド部隊。
ジャングルでゲリラと交戦、しかし大臣の正体はCIAの工作員で、救出作戦はゲリラとの戦いの情報を収集と牽制ためのでっち上げの作戦だったのだ。衝突するシェーファーとディロン。
そんな中、突如見えざる敵に急襲され、仲間はどんどん命を落としていく。
そして、生き残ったシェーファーは、ただ一人で見えざる敵との決戦に挑む。果たして、その見えざる敵の恐るべき正体とは!?
当初、TVで見た時はシュワちゃんの主演のただの戦争映画かと思ったのだが(その時は小学生だったので前知識など皆無だった)、途中から様相が一変、見えない敵との戦い(プレデター)に突入してしまうストーリー展開にショックを受けた記憶がある(笑)。
そして、プレデターは遂に姿を現すものの、その詳細をあまり語らずに完結してしまう物語といい(倒しちゃうからね)、当時は「?」と思った部分も多かったが、SF映画としてはともかく、アクション映画としの出来はなかなかいいんじゃないかと思う。
そして、吹替の話だが、屋良版、玄田版共、甲乙つけがたい完成度である。脇役は、屋良版のほうが豪華な気もするが、玄田版には青野 武、加藤精三らの芸達者な役者もいて、やはりどちらもいい出来である。でも、カール・ウェザースは勿論、黒人声内海賢二(笑)のほうがベストである。
特徴的だったのは、玄田版よりも屋良版のほうが、プレデター自身のキャラが立っていて、独特の奇声やセリフは惜しくも故人となった笹岡繁蔵氏の熱演によるものが高い。ラストで一言喋るセリフもポイントだ(笑)。
玄田版のほうは声に完全にエフェクトがかかっていて誰か判別不能なくらいに加工されているのだが、金曜ロードショーのHP記載によると、大友龍三郎氏との事・・・確かに、シュワちゃん以外はスッと退場しちゃうからね(笑)。にしてもこれじゃターミネーターVSプレデターというより定番ターミネーターVS元祖ターミネーターですな<誰が上手いこと言えと・・・。
でも、一番凄いのは何と言っても麦 人氏で、どちらのバージョンでも、黒人でスキンヘッド(氏はボウズだったり、ハゲだったちといった役が多いですなぁ、笑)のマックを熱演。変更がなかったのが凄いと思う。
世間的にはシュワルツェネッガー=玄田哲章のイメージがあるが、管理人的には、初めて見たシュワルツェネッガーの映画が、この屋良版プレデターなので、思い出深いものがある(笑)。
あと、屋良版には銀河万丈(コマンドー、他)、玄田版には大塚芳忠(キング・オブ・デストロイヤー)、大友龍三郎(ターミネーター、バットマン&ロビン)、と他作品でシュワを演じた事もある役者がいるのも特徴、これで大塚明夫氏(ラスト・アクション・ヒーロー、他)と津嘉山正種氏(ターミネーター2)がもしいればほとんど出た事になるくらい(笑)。
屋良版シュワといえば、「ジングル・オール・ザ・ウェイ」のビデオ版がちょっと期待はずれの出来(恐らくコメディだから屋良シュワのイメージと合ってなかったのだろう)だったのだが、シリアスな映画だと話は別(イレイザーもいい出来だと思う)。群れてはいるものの、結局は一人で戦う一匹狼的なシュワは屋良氏が上手いと思う。
玄田版は後から作った新録音(管理人の初見はテレビ朝日の日曜洋画劇場。ちなみに屋良版の初見はTBSの水曜ロードショー・・・だった気がする。もしかしたら特別枠だったかもしれないが。)だと思うのだが、やはりシュワ=玄田のイメージに沿ってDVD版にはこちらが収録されたものと思われる・・・しかし、このDVD「アルティメット(究極)エディション」と謳っていえるので、個人的にはもう1トラック音声を増やして屋良版を是非収録してもらいたかった(同シリーズの「ダイ・ハード」はビデオ版音声のみだが、これはバーージョンがいくつもあるのでトラックが足りないだろうなぁ)。
とにかく、玄田版はDVDで気軽に見れるが、屋良版をTV放送の際には、是非録画して、聞き比べてみるのをオススメする。シュワが玄田氏ではないからといって、舐めてはいけない事がわかり筈だから(笑)。
それと屋良版のオススメポイントは名ゼリフ「血を流すヤツは殺せる」が聞ける事だ(笑)。
オススメ度:☆☆☆☆1/2 、評点:90点(屋良版)、85点(玄田版)