オプティマス・プライマル
OPTIMUS PRIMAL
2000年 HASBRO、タカラ製 日本未発売
アニメ版声優:ゲイリー・チョーク(原語版)、子安武人(日本語版)
ビーストウォーズシリーズのヒット後、鳴り物入りで登場した新シリーズ「ビーストマシーンズ(邦題:ビーストウォ−ズ・リターンズ)」。
その主役キャラでもあるコンボイことオプティマス・プライマルはマシーンズだけで2種類商品化されており、危うく試作で終わりかけた3体目の玩具もカーロボットの米版「ロボッツ・インディスガイズ」で発売される等、何かと商品化に恵まれてますが、これはその1体目。
主役なのにDXシリーズ(日本だと1980円程)のラインで発売され、同時期発売のチーター(チータス)よりもサイズが小さくなってます(苦笑)。
このマシーンズシリーズは全体的にアニメ本編と変形システムやデザインが極端に違っている商品が多く、その為オプティマスも新しいのが発売される度に徐々に似ているようになってくるので、最初に発売されたこのDXサイズは、劇中とはほとんど似てません。
というのも、米版を発売しているハスブロから出された設定を基に、アニメ製作会社のメインフレームと、玩具設計のタカラがそれぞれにアレンジを加えて製作したので、どちらも両極端なデザインになったとか。それが良いか悪いかは別にして、個人的には3種類あるオプティマスで一番DXサイズが好きなデザインです。
基本的にはビーストウォーズからの流れで、マシーンズ関連の関節はボールジョイントが多いのですが、このオプティマスは少ないほうなので関節はへたれにくいです。でも、あんまり可動範囲は広くないんでカッコいいポーズつけるのは難しいですが(笑)。
ロボットモードでのギミックは、関節可動と右手の武器振り下ろしアクション。シューティングスターみたいな形状の武器を右手に持たせ、腕を上げるとバネの力で振り下ろしますが、まぁそこまで目新しいギミックではないですな。むしろそのギミックのせいで右肩の可動が限られちゃったのは残念。それでもその後のブラストパンチオプティマスより腕の可動範囲は段違いなのでそこまでストレスは溜まりません。
ビーストモード。勿論このモードも本編とはほとんど似てません。それどころか・・・
顔はゴリラの骨になってます。 ロボットモードの顔も隣に写しましたが、どちらも日本人にはウケが悪い顔ですね。
でも両モードとも、クリアパーツの中から脳みそのモールド(ロボットモードはしっかりメカっぽくなってます)が見えたりと、細かいところはやけに手が込んでます。
しかし、ロボットモードの唇とか目つき(目つきは頭部のクリアパーツの移動で表情がつけられますが)が「特攻野郎Aチーム」のコングみたいに見えるのは気のせいでしょうか?
このモードでのギミックは、背中のパネルを押し込むと軽いドラミングっぽく腕が動き、胸の筋肉の隙間から所属軍団(オプティマスの場合はマクシマル)のモールドされたスパーククリスタルが見え隠れするのですが、ギミックの都合か完全には見えません。なので写真撮るのは一苦労です(苦笑)。
それと注意が必要な部分があり、下記写真のようにロボットモードで左わき腹に来るパーツの蝶番パーツ(写真はわかりにくいですが、クリアブルーが白く変色している部分)が、変形時に力がかかるにも関わらずクリアパーツなので繰り返し変形を重ねると割れてしまいます。うちにある予備の2体目も、同じように左わき腹だけ割れてきたので右と違って力が逃げる余裕が無いのかもしれません。
デザイン的にも、サイズもチーターに負けてる感があり、狙ったのかはわかりませんが本編でもチーターのほうがオプティマスよりも主役の比重が重くなっていくみたいですし、力が入ってなかったのかもしれませんが、やっぱりこの顔で「コンボイ(日本語版)」って言われても、納得いかないですな(苦笑)。
不安定なデザインが多いマシーンズ玩具の中ではしっかりしていると思うんですが(肘や大腿部、膝の関節はかなり硬いですし)、アニメと似てないのがいけなかったのか、ビーストウォーズよりも売れ行きが良く無かったみたいです。
でもブラストパンチより関節可動が多い点、似てはいないけど黒とクリアパーツの色使い等で、やっぱり管理人は好きな玩具だったりします。ブラストパンチは玩具の色使いが劇中より明るすぎるのでこれくらいのほうが雰囲気合ってると思いますし。
ブラストパンチ・オプティマスはこちら
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