笑傲侠義・黄大仙
1992年、香港映画 英題:LEGEND OF WONG TAI SIN
※この映画は並行輸入のビデオを解説したものなので、わからないところが多々ありました。よって出来うる限りの個人的解釈(役名はほとんどわからなかったりとか)が入ってるんでご了承を。
■ソフト情報(※海外版につき日本語字幕は無し)
ビデオ発売:泰盛影視市場推廣公司
他(海外版は網羅しきれないので)
STAFF
監督:ドゥ・ガンユー〈杜岡雨〉
脚本:シトー・アン〈司徒安〉
アクション監督(武術指導):パン・ジン〈潘 興〉
製作:ロー・ジァフー〈羅嘉甫〉
ジアン・ジェ〈蒋 杰〉
製作総指揮:リー・チンスイ〈李C水〉
マー・アイリァン〈馬愛蓮〉
撮影:ホー・ケイワイ〈何克威〉
チョン・ドンドン〈張冬冬〉
CAST
金亀〈ジン・グイ〉=黄初平〈ウォン・チュウピン〉=黄大仙〈ウォン・タイシェン〉:ラム・チェンイン〈林正英〉
王母娘娘〈ワンムーニャンニャン〉:ジアン・ヨウメイ〈姜幼梅〉
太上老君〈タイシャンラオジュン〉:ペン・ツィイー〈彭志義〉
観音大士〈グァンインダイシ〉:ライ・イェンサン〈黎燕珊〉
赤松道長〈チーソンダイチャン〉:クワン・ホイサン
假大仙〈ジア・タイシェン〉:クー・フェン〈谷 峰〉
劉官保〈ラウ・ガンボ〉:ラウ・シャオジュン〈劉少君〉
小 翠〈シャオクイ〉:タオ・イーイー〈桃乙乙〉
小 蘭〈シャオラン〉:郁 [雨文]
黄初起〈ウォン・チュウクイ〉:チュ・コン〈朱 剛〉
黄九丐〈ウォン・ジュウグァイ〉:チョン・ジウ〈張 久〉
村 婦:ウォン・ザオシー〈黄造時〉
王小二:パン・ジン〈潘 興〉
管 家:ラウ・ミンヤン〈劉明仁〉
銭 婦:チョウ・ジァンゼン〈周賢珍〉
呂洞賓〈ロイ・ドンバン〉:ウー・トン〈胡 同〉
鐵拐李〈ティ・クァイリー〉:ツォー・トン〈左 通〉
漢鍾離〈ハン・チョンレイ〉:ワン・ダーシャオ〈王大小〉
曹國舅〈チョウ・コッカウ〉:チョウ・シン〈曹 成〉
張果老〈チャン・コーロウ〉:チュアン・ユーチン〈傳玉C〉
何仙姑〈ホン・シイウー〉:スー・ピン〈徐 晴〉
藍采和〈ラン・チョイウ〉:リウ・ユーリン〈陸右林〉
韓湘子〈ホン・スンジー〉:ウー・ヤン〈武 仁〉
STORY
日照りが続き人々は食べるものもなく餓えに苦しんでいたが、天界では掟に従い、干渉しようとする者はいなかった。しかし、正義感の強い金亀は雨を降らせ、その罪で捕まってしまう。しかし、その姿を見た神の一人が金亀を引き取り一人の人間・黄初平として地上界に送り、人々を救い世を正す事を命じる。
貧しい者を救おうとする両親の元に生まれた初平は生まれてきた際、記憶を失い普通の羊飼いとして育つものの、観音様のお告げにより覚醒、道教の修行のために洞窟に篭る事になる。
数年後、洞窟にて修行を終えた初平は道士となり各地を放浪しながら、人々を救ってゆく。
ある病人の多い町で、法外な値段で人々を診療している赤松道士を発見した初平。調べてみると、町の水源に死体から出た毒を溶かして故意に病人を作り出していたのだ!それを知った初平は町の一角で無料診療を始める。
金の儲け口を失った赤松道士は手下を送り込んで妨害を企むものの、厳しい修行を積んだ初平にとっては敵ではなかった。
逆恨みする赤松道士。ある夜、赤松道士は法術で死体をキョンシーとして甦らせ、初平を闇討ちしようと企む。
しかし、それにいち早く気がついた初平は赤松道士の元へ単身乗り込み、キョンシーとの戦いを経て赤松道士を改心へ導く。
それから初平はまた各所を転々としながら世直しをするが再び乾季が訪れ、人々は餓えに苦しみ始める。
それを見た初平の取った行動とは?
解説:どっちかというと武侠片の京劇っぽいキョンシー映画
キョンシー映画に餓えきっている人以外にはあんまりオススメできない映画・・・のような気もするこの作品、主演はもちろん我らがラム先生なのだが、なんとも言えずアクションがぬるい(苦笑)。いやぁホントにぬるいのですよ、スピード的には、霊幻シリーズのアクションをスローで再生したくらいかな(笑)。
というかラム先生演じる無敵に近い強さを誇っていて(かといって、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズの主人公ウォン・フェイフォン〈黄飛鴻〉や「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍」等の主人公フォン・サイヨ〈方世玉〉ほど強いって事もないのがまた中途半端なところ)、キョンシーや赤松道士(あかまつどうし・・・って読むな!笑)の手下とかは簡単に倒してしまう(けど戦闘シーンはやたら長い)のでもの足りない感じ・・・まぁ元キャラが道教の神様なので通常の人間とは差別化しないといけなかったのだろうが、それっぽいシーンがキョンシーを倒し、初平の輪郭が光り輝く(笑)シーンくらいしかなかったので根拠に薄いかな?(その後キョンシーが初平に対してひれ伏す怪シーンも登場)
でもね、根本を忘れちゃいけない・・・確かに黄大仙は神様かもしれんけど・・・黄大仙になる前の前、つまり初登場の時の姿は
亀なんですよ!あのラム先生が亀役!最初見た時はただ苦笑するしかなかった(笑)。
ちなみにこの映画、謎がいくつかあって「初平=黄大仙は道教の神様なのに何故修行を始めた時には道教があったのか?」とか、
「金の亀が道教の神様かよ!?(笑)」とかその他にも色々。ラストシーンはちょっとコントみたいだが、エヴァンゲリオンみたいな終わり方って気がしないでもない(笑)。
他の見どころとしてはジャッキー・チェン主演でおなじみ「酔拳」シリーズでジャッキー扮するフェイフォンが使う8つの酔八仙の型の元である8人の酔神(※2:呂洞賓〈ろとんひん、ロイ・ドンバン〉、鐵拐李〈てつかいり、ティ・クァイリー〉、漢鍾離〈はんしょうり、ハン・チョンレイ〉、曹國舅〈そうこくしゅう、チョウ・コッカウ〉、張果老〈ちょうかほん、チャン・コーロウ〉、何仙姑〈かせんく、ホン・シイウー〉、藍采和〈りさいわ、ラン・チョイウ〉、韓湘子〈かんしょうし、ホン・スンジー〉)が登場している・・・が、字幕が読めないのであんまり活躍してたかどうかはわからない(爆)。でもクレジットが下の方だたから、そんなに出てきてはいなかったと思うが。
もちろん未公開どころか日本じゃ滅多に手に入らない(自発的に動かないとまず入手は無理かと)であろう映画なので購入には多少のお金と勇気がいるが、そこまでして買う映画か?というとちょっと「?」な映画でもあるので、管理人としては微妙なところである(笑)、欲しい人とつまらなくても管理人に石を投げない人だけ頑張って見てください(笑)。
オススメ度:☆☆ 、評点:65点
※2:酔神の読み方は「ドランクモンキー・酔拳」、「酔拳2」での呼称を引用し参照。
トップページに戻る キョンシー小百科に戻る