ギャラクシーコンボイ
1991年(オリジナル)、2005年(復刻版) タカラ製

1991年にオリジナルが発売されたG1シリーズ最後のコンボイ。
この時期、TFはTVシリーズが無く、活躍媒体はテレビマガジンの記事及び商品封入チラシ、そして電話サービスであるトランスフォーマーテレフォン(このサービスでは、スターコンボイの声はちゃんと玄田哲章、スーパーメガトロンは加藤精三だったとか)のみなんですが、それにしてはギミック、値段共に気合入りすぎの商品。
復活の経緯としては、日本では87年の「ザ☆ヘッドマスターズ」3話で死亡(海外では死んだり生き返ったり、パワーマスターになったりアクションマスターになったりしてそのままG−2へ移行するのでスターコンボイは未発売)したコンボイしたコンボイの遺体を前シリーズ「トランスフォーマーZ(ゾーン)」の司令官ダイアトラス達が超エネルギー・ゾディアックの力で復活させ、新しい姿となった設定。なので前年に引き続き、電動ギミックを内臓しており、トレーラー、ロボット、基地(ゾーンモード)どれでも電動ギミックが作動します。いや、もうここまで豪華なら何故G−2でサイズが小さくなったのかと(以下略)。
ちなみに敵はデストロンの新ボス・ダークノヴァと新たな姿で復活したスーパーメガトロン(後にウルトラメガトロンにパワーアップ)、双方とも玩具は未発売。
今回取り上げるのは復刻版ですが、オリジナルに比べ、塗装箇所の増加、シール部分のプリント、胸の十字(ダイターン3のビックウェッブみたいでカッコいい)のメッキ化(オリジナルは黄色成型)等、見た目にもグレードアップし、見栄えもなかなか良いです。

ビークルモードは勿論トレーラー。しかし、今までと違うところは、後部車両が余る訳でも無く、後部車両と合体するでもなく、トレーラー全体が変形してロボットになるという事。したがって、ロボット時の胸部分は一見トレーラー時のキャブに見えますが、実はただの意匠だけだったりします(実はけっこう胸が意匠だけのコンボイって多いんですが)。
では、キャブ部はどうなっているのか?というと、次にご紹介。

今回初めて現物を手にとってみた感想は、後年発売された勇者ロボ4弾「特急合体マイトガイン」のロコモライザーに変形の大部分のアイディアが踏襲されていた事。
簡単に挙げると「脚部にメカ、小型ロボ収納」、「足パーツの出現ギミックは足を伸ばすタイプでなく隠していたパーツをずらすタイプ(パターンは少し違いますが)」、「腰を回して変形」等々。でもマイトガインは「3機合体」なのに対してスターコンボイは「単体変形、電動ギミック搭載」と違うアプローチなのでマンネリ的な感じはありません。

ちなみに胸部分には、付属のマイクロTFであるホットロディマス(ヘッドマスターで宇宙に旅立った彼ですが、いつ帰ってきていつマイクロTFにパワーダウンしたんでしょう?笑)が搭載できます(ちゃんと固定できるようにピンもあります)。
そしてマイクロTFになったホットロディマスですが、ビークルモードはしっかりオリジナルを踏襲しつつ、変形後もオリジナルに近いものです。アニメになってたら、やっぱり石丸博也の声で「こーれでもくらえー」って喋ったんでしょうかね?(笑)
 


そして第3のモード、基地モード。
頭と腕が思いっきり露出してますが、間違いではありません(笑)、箱絵でもしっかりこのモードでポーズ取ってます、この割り切りはある意味潔いですね(笑)。
左部分はマイクロTFとそれを収納するマイクロトレーラーを格納(搭載したままでもマイクロトレーラーのマイクロTF射出ギミック稼動できるスグレモノ)右部分には電動でマイクロTF発進ギミックを搭載しています(画像は付けてないですが、電動ギミックの方には余剰パーツのタラップがあります)。
サイズが合えば、色んなオモチャと組み合わせても遊べます。これが基地遊びの醍醐味(画像ではオライオンパックス&ダイオン&ローラー、超合金魂ザブングルを使用)。
ちなみに、電動を内臓している部分は画像の形態からひっくり返すと「マイクロキャリア」というトレーラーになり、勿論電動走行します。

歴代コンボイの比較。左からオライオンパックス(コンボイになる前の姿)、初代コンボイ、パワーマスター・オプティマス(は無いので画像はスーパージンライで代用)、アクションマスター、そしてスターコンボイ。初代コンボイシリーズの中では一番の体躯で、遊び甲斐もバッチリです。

今まで一度も再販・復刻の機会が無く、プレミア付きまくっていたスターコンボイですが、漸く安定した価格で、しかもオリジナルより出来のいいアイテムに仕上がっているので、購入を考えている人は買ってみてはいかがでしょうか?
ただ、不安点としては、電動タイヤ部にゴムキャタピラを使用しているので、経年劣化で割れたりしそうな点ですが・・・はてさてどうなるかは、何年も経たないとわかりませんね(苦笑)。

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