マイスター
JAZZ
1984年(オリジナル)、他(再販分) HASBRO、タカラ製
アニメ版声優:片岡弘貴(第1シーズン)、古澤 徹(第1シーズン未放送分)、稲葉 実(ザ・ムービー)、平野正人(ヘッドマスターズ)
初期トランスフォーマーには傑作玩具が多いく、今のTF玩具よりも変形が複雑で、小ぶりながら顔の造形やスタイルがいい物も多いです。
このマイスターはその中でも人気キャラであり、販売もご先祖様であるダイアクロン時代から見れば「ダイアクロン(1983年頃)=最初期トランスフォーマー(変身戦隊トランスフォーマー'84年〜現行タイトルバージョン'85年)=クラシック('90年頃のEUでの再販シリーズ)=ジェネレーション2('93。日本では未発売)=TFコレクション(2002年から継続中のTF復刻シリーズ、うちのはこのシリーズの物)」と大雑把に分けて5回も再販されており、さらに型・塗装・武器を少し変更してヘッドマスターズの時期に「ステッパー」として日本では売ってたり、89年にはプリテンダーで新規に発売された(変形はかなり簡略化されたもの)りと何度も姿や形を変え、色んな国で販売されてたりします。
ビークルモード時ではポルシェ935ターボに変形します。
最近はこんな目立ったリアウイングを持つ車なんて無いんで、却って新鮮に見えたりします。
にしてもこのポルシェは車体にラインが引いてあったり、4番のナンバーがあったりでこんなのが公道走ってたら「ここはモナコか!?」とか思ってしまいそうです(有り得ない)。
ボンネットのカーブ部分にシークレトエンブレム(こすると指の熱でサイバトロン、デストロンどっちかのマークが浮かぶシール)が貼ってあるので何年かしたら剥がれてきそうで怖い(笑)。TFコレクションでも同じ場所に貼ってあったのでもうちょっと剥がれない場所に変更されてても良かった気がします。
変形は、こんな感じで、マイスターだけの話じゃないですが、この時期のカーロボットはとても20年近く経った玩具とは思えない複雑さを誇っております・・・ってこの写真じゃ全くわかりませんね、失礼しました。
では、ここでご先祖様である「ダイアクロンカーロボット・ポルシェ935ターボ」に登場してもらって、ちょこちょこ比較してみましょう。
手前がポルシェ935ターボロボ、真ん中の人形がダイアクロン隊員、奥がマイスターになるんですが、見た目の配色はほとんど違いませんね(ポルシェ935ターボロボのほうの日焼けは除いて)。シールが若干ダイアクロンの時に比べて厚ぼったい気もしますが、別に気になる程ではありません、むしろシークレットエンブレムのほうが・・・(しつこい)。
あと当たり前ですが、ダイアクロンの時にはシークレットエンブレムは無く、代わりにダイアクロン隊員が付属してきます。
この隊員、大きさ1センチくらいながらボディはダイキャスト、腕、腿の関節も可動し、足には磁石を搭載(これはポルシェには役に立たないギミックですが)、そして何よりポルシェ(カーモードのみ)に乗る事が可能です。
なので隊員がついてない最初期TFは、コストダウンにも見え(実際は「超ロボット生命体」だから隊員が必要なかっただけでしょうけど)ダイアクロンから集めてる人には改めて買うのに抵抗があった人もいたとか・・・。
右がダイアクロン版、左がTF版です。これを見れば右胸のシークレトエンブレムの有無はわかりやすいですね。
意外に色が簡単にしか区分けされてないように見えますが、これはうちのが(両方とも)シールを貼ってないため(最初から貼ってあったのは除く)で、この時期はたいがい、複雑な部分は塗装でなくシールで済ませてたみたいです(何でも塗装になったのはビーストウォーズ以降ですね)。
さすがにTFのほうは何度も再販され続けた結果か、パーツの合いが物凄く悪くなってて変形してもカッチリ決まらなかったり(リアウインドと天井パーツが絶対に噛み合いません、泣)、関節も緩かったり(個体差?)しますが、ダイアクロンのほうは経年劣化で逆に関節が硬くなってて変形させるのがメチャ怖かったです、イヤ、マジで(苦笑)。途中「割れるんじゃないか・・・」って何度もヒヤヒヤしながら変形させてました。
細かな違いとしては版権表記・・・はともかく、つま先のパーツ(メッキしてあるヤツ)のつま先部分の形状が違ってます。
顔は完全に別物です。整形前と整形後みたいですが(苦笑)、右がダイアクロン、左がTFです。
多分マイスターのほうはジェネレーション2の時に顔を造形しなおしたと思うんですが、口の造形がアバウトで下唇だけを掘り込んだような口になってます、ちょっとニヤけてるみたいです(笑)。変わってダイアクロンのほうは、けっこうカクカクした造形でロボットっぽくていいです、顎の出っ張りもなかなかよさげ。
バイザーも曲がったように造形されているマイスターより真ん中でキッチリ角がついてるダイアクロンのほうが個人的には好きです。
※そういえば、ダイアンクロンのポルシェ935ターボのCMでかかっていたBGMってキン肉マンのステカセキング戦でかかってた曲と一緒ですね。恐竜ロボのBGMも確か「少林ブラザーズ」でかかってたし、ここら辺はウェブダイバーのダイタリオン同様、版権フリーのBGMでも使ってるんでしょうか?
こんな感じの玩具なので、初めてTFコレクションでマイスターを手に取った人は「変形が複雑で、しかもバランスが不安定」と思う人もいるかもしれませんが、多分他の人のもそうなんで、諦めましょう(苦笑)。
せっかくロボットモードもビークルモードも造形いいんだから、気合入れて型に調整入れたり、部分によっては新造形にしてほしかったところです。
でも、胸パーツや足パーツ等にはしっかりダイキャスト使用でミニカーとしての重量感もありますし、TFコレクションになっても3000円と比較的安価なので玩具自体は決して悪くない物だと、ダイアクロンと比較して久々に感じました。
そういえばあんまり関係無いですが、マイスターってのは日本の名前なんですが、英語名のJAZZはジャズが好きだから・・・なんですよね。でも地球に来る前からジャズって呼ばれてたんじゃないのかな?(笑)
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