ギャラクシーコンボイ
2004年 HASBRO、タカラ製
アニメ版声優:楠 大典
日本でのトランスフォーマー20周年記念となる「トランスフォーマー・ギャラクシーフォース」のメイン商品、ギャラクシーコンボイ。
海外では例年と同じマイクロン伝説のコンボイ、グランドコンボイと同じキャラで新しい姿という設定だけど、日本では当然のように独立した別キャラ扱いのこの玩具、今までのトレーラーから一新して「カーロボット」以来の消防車モチーフのこの玩具を今回は取り上げます。
ビークルモードは先にも述べたように消防車。
と、言ってもとても火を消す為にあるようなモノじゃない装備で一杯ですが(笑)、キャブ部のみの単体コロ走行も可能です。
後部車輪には何気にサスペンションが入ってる芸コマぶりですが、ファイヤーコンボイの時はキャブ部だけで遊ぶと実質3輪状態だったので進化はしてますな。でもキャブだけだと消防車というよりも今までのトレーラートラックにも見えますね。それはそれで二度おいしい・・・かな?
キャノン(?)と後部車体側面を開く事によって飛行形態に変形できます。
でも、こんなのが空飛んでたらメチャクチャ怖いですな(笑)。
単体ロボットモード。
さすが20周年だけあって気合が入っているのか、マイクロン伝説コンボイ、グランドコンボイがストレートなヒーローっぽくなくてけっこう売れ残ってたのが堪えたのか(汗)、理由はわかりませんが今回は気合入ってます、思いっきり日本の子供に受けそうなヒロイックなデザインです。
合体後も顔やボディ、腕はまんま引き継がれるので単体ではゴツ目に見えますが、そこがまたかえって強そうにも見えますね。グランドコンボイは体型のせいもあって見た目は強くなさそうだったのでいい判断ではないかと思います。しかも久々のフリーポーザブルとあって肩は若干動き難いものの、マイクロン伝説コンボイでは動いてくれなかったり、グランドコンボイではバランス悪くて倒れるポーズもしっかり決まります。
なお、マイクロン伝説コンボイではモールドのみだったマトリクスもしっかり着脱可能・・・ですが、雑誌掲載時点での渋いメタリック塗装ではなくボディと同じラメ入り灰色成形色という事で安っぽく、しかも反対側のクリスタルは色が塗ってなくて寂しいです。ビッグコンボイやマスターピースコンボイのように「枠=メッキパーツ、クリスタル=クリアパーツ」だったらほんと、叩く人いないんじゃないかと思うんですけどね。
余った後部車両は勿論、余るだけでなくギャラクシーコンボイの移動砲台に変形。
ちょこっと無理やり感もしますが、そこはそこ、グランドコンボイのトレーラーよりは持て余さないという事で(笑)。できれば無理矢理にでも基地モードも設定してくれると有り難かったかな?という気はしないでもないです。
ギャラクシーコンボイ・スーパーモード。
ゴツゴツのキャノンが魅力の合体形態です。まだ1号合体の時点ですが、この時点でもう勇者シリーズの最強合体に近いボリュームを誇ります。そして、ウイングパーツがけっこう場所取って、狭いうちとしてはいささか邪魔なんですが、どうしたもんでしょうか(笑)。
なお、腰のキャノンのせいで腕はほとんど動きませんが、右画像のように背中にキャノンを回せば自由に動くようになります。でも、重心が後ろに来るんでちょっと倒れ易くなりますが(苦笑)。
あと、雑誌で最初に発表された時は銀色パーツはクローム系の色に塗装されてて「おぉ!」と思ったのですが、実際は灰色にラメを入れたカラーでした。でも、思ったより灰色が強くなかったんでまだいいですが、やっぱり第一報がカッコ良すぎたのがタマにキズですね。でも、試作の時には胸のクリアパーツ部分に仕組んである蝶つがいに肉抜きがあって穴が目立ってましたが実際は肉抜き穴が無く、そこは評価に値するかと思います。
変形の際、マイクロン伝説のコンボイは頭自体が変わり、グランドコンボイはヘルメットを被せる事でスーパーモードになってましたが、今回のギャラクシーコンボイは予め通常の頭を大きくしてあり、変わりに耳部分の角を展開し、後頭部のレバーを引く事でフェイスガードがせり出しマスクを装着するギミックが搭載されてます。しかもこの状態でもしっかり首が回るという凄い仕組み。今までありそうで無かったし、グランドコンボイもヘッドギアのせいで首の可動が死んでたのでそこからも改善が見られますね。
そしてギャラクシーフォースシリーズの核となるギミック「フォースチップ」を用いたアクションがプラスされていますが、ギャラクシーコンボイは、両方のキャノンにセットする事で武装がパワーアップ。さらに左側のキャノンではサウンドギミックも仕掛けられており、セット状態を含め3種類のサウンド(射撃音、キャノン展開音、パワーアップキャノン発射音)が鳴ります。
右キャノンはミサイルキャノンが展開しますが、スーパーモードでは干渉してあんまり遊べないです。
最近の歴代コンボイであるマイクロン伝説コンボイ、グランドコンボイとの比較ですが、スーパーモードの大きさ的にはマイクロン伝説コンボイのほうが大きいにも関わらず、単体ではギャラクシーコンボイのほうが大きいんですな。グランドコンボイは、トレーラーが余るので小ぶり気味。
一応同キャラとはいえ、ここまで目まぐるしく姿が変わる主人公もトランスフォーマーならではでしょうか。
横の幅取りは、間違いなくウイング部分のおかげでギャラクシーコンボイがダントツですね。
そして同じ消防車モチーフのファイヤーコンボイとの比較。
大きさ的にはあまりギャラクシーコンボイと変わりませんが、より戦闘的でヒロイックなフォルムになってるのがわかりますね。
それにファイヤーコンボイは合体後もスマートな姿が印象的なのに大してギャラクシーコンボイは同じくらいの容量でもゴツさが際立ってます。
20周年でしかもTFにとって(スーパーリンクがちょいと不振だった事やスピルバーグの劇場版等も控えての)正念場という事で気合の入った玩具でほとんど隙の無い作りとなっており、これからTFを買おう、ギャラクシーフォースを集めようとする人じゃない人にも遊んでいただきたい玩具です。
マイクロン〜スーパーリンクと来て、やっと不満点のほとんど無い総司令官にめぐり遭えました(笑)。
ちなみに、トイザらス店頭では本編ダイジェストのビデオが流れてましたが、CGの動きが少しカクカクしてたのは気のせいですかね?ヴァンドレッドのGONZOなんでそこら辺は期待したいところなんですが。
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