アクションマスターエリート オメガスプリーム
ACTIONMASTERS ELITE OMEGA SPREEM

1991年 HASBRO(UK)、タカラ製 日本未発売

アメリカでは1年でポシャってしまい、G2までの空白期間を作るきっかけになってしまった悪名高い「アクションマスター」シリーズ。
しかしながら翌91年ではEUのみで展開され、非変形フィギュアの新キャラクターも追加される中、変形しないから「アクションマスター」だったのを変形するようにしてしまったカテゴリー、それがアクションマスターエリートです。つまり高級将校って訳ですね<違。

その中でもオメガスプリームのみ唯一G1期と同姓同名のキャラであり、他のキャラは「あれ?コイツあれに似てね?」と思っても名前が違ったりするキャラがいたりするのですが、と言ってもワタクシ英語がわからないのでバックカードを見てもG1期の本人の新しい姿なのか、見た目と名前が似てる別人さんなのかは不明です。
ちなみにうちのは中古を買ったので、肩のシールが紛失してまして、代替でカバヤのTFガムのシールを貼ったら元のシールのようにパーツの合い目をまたぐ事なく貼れてピッタリだったので、結果オーライでした。

2年目ともなると開発も慣れてきたのか、はたまた米基準に合わせなくて良くなったからなのか関節もこんな感じで動きます。
G2以前ではけっこううごく変形ロボかと思います。
旧来のアクションマスターはG.I.ジョーと一緒の構造で、ボディ内にて関節をゴムで引っ張って強度を保っているので、ゴムの劣化でバラバラになる可能性もあるのですが、エリートは変形機構やギミックが内臓されているのでクリックが適所に入っていて関節構造も普通のアクションフィギュアになってます。

 
頭部はG1デザインを意識しつつも、球体メインだったのに比べてスクエアな立方体になっています。でもモールドは緩いですけどね(笑)。
首関節は変形都合で上下可動のみで、左右には向けません。
そして手持ち武器はフォトン・レーザー?これが手持ち武器なのか、手首をビークルモードにした時のレーザー部なのかがよくわかりませんが、パッケージ画像は強さを示す為か無駄にトゲとかもついてます(笑)。
パッケージ。イラストは旧来のオメガを意識してるのか玩具よりも丸く顔が描かれてます。
表左上に貼ってあるチラシ的なものは、「○○お金を送るとTF情報冊子?を全員サービス」というような旨のもので、開くとチャートと称してシリーズ戦歴みたいなのが記載されてますが、印刷の質が良くないので等倍で見ても潰れてるんですよね(苦笑)。
裏面は説明書兼になってますが、見なくてもわかると思います・・・でも、パッケージでビークルモードの絵が載ってるのはこの説明だけなんですよね・・・。

ただ変形するだけじゃ面白くない!と思ったのかどうかはわかりませんが、○○マスターってのはほとんどが変形プラスアルファのギミックを持ったキャラが多いので、このオメガも回転ギミックを有してます。
臀部辺りにある大きなスイッチを押すと、バネの力で上半身が回転する「ゲキトージャ」のアナログご先祖様みたいなギミックですが、うちのは少々古いためか上手く回らない時も・・・万全のコンディションだと、けっこう強力に回転しそうです。
ただ回してるとあんまり首の固定が強くないんで、前向けてても自然と遠心力で上を向いてしまうという・・・(笑)。

変形するといってもアクションマスターなのでそんなに複雑ではありません。腕をキャノンにして、足を揃え、手持ち武器で両足を固定し、大腿部から上半身を曲げるだけ、これで完成。
さてこれ、何に変形してるんでしょうか?(笑)
一応、形態は「回転キャノンユニット装備レーザータンク(直訳)」という事ですが、他のエリート3体の中で一番「ナンジャコリャ」かと思います(笑)。
この形態でもロボ時同様の回転ギミックは作動しますが、前を向けてると足のキャタピラ部と干渉して回りづらいので、必然的に斜め上へ向けてみんな遊んじゃうのではないでしょうか?
ちなみに頭部の位置は、これで正しいのかどうかわかりません。イラストでは、ロボ時のまま前むいた線画になってますが、だったら上下可動の意味全く無いしなぁ・・・と頭を捻るところですが、形状として完全に前を向ける程の可動もしないので、きわめて中途半端な位置です(爆)。

G1オメガスプリームとの比較、スーパーリンク版は大きすぎて物置行きなので今回は比較断念。
色も形状も、実はあんまり似てなかったりしてますし、何よりエリートのオメガさんには拳があるので、小サイズながら自由度はエリートのほうがあるんじゃないか?と思います。
ところで、今レビュー作成しながら「何でレーザータンクなんだ?」と思ってましたが、よく考えたらG1オメガの変形したボディの一部は、戦車になってたんですよね。なのでそれのイメージだったのか!と今気づきましたが、でも形状は似てないんですけどね(笑)。

復刻不可能と思われた商品が当たり前のように復刻されつつある昨今、未だ再販等は予定もなく、全シリーズ中キャラの販売地域の狭さと知名度的にも入手難易度が極めて高いキャラですが、ユーザーに思い入れ補正やコンプリート補正が無いとなかなか辛いものがありますが、一度は遊んでクルクル回してみたい、そんな玩具です。
勿論「よほど」思い入れが無いと、絶対に現状の相場で満足できるお値段ではないですが・・・(笑)。

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